もしも高校生に戻れるなら

アラサー社会人が高校生活と社会人生活を振り返りながら、もし現代の高校生として生きるならという視点で記事を書いています。

東大と京大の違いは?

東大や京大の合格者がいないような高校に在籍していると、東大も京大も東西の違い以外は同じように感じてしまうかもしれません。

しかし両者には結構大きな違いがあります。

目次

入試難易度の違い

進学校に在籍していれば分かりますが、東大と京大への合格に必要な学力には開きがあります。

京大は学部や学科によっては阪大などの旧帝大に合格できる力があれば突破することが可能ですが、東大でそれは難しいです。

そもそも京大は学部・学科ごとに募集するため穴場が存在しますが、東大は文系、理系各3グループにしか分かれていませんので、文Ⅲと理Ⅱは比較的簡単と言われますが穴場と言えるほどではありません。

少なくとも旧帝大の法学部や工学部より難易度が上です。

 

一方京大には医学部の中に看護や理学療法について学ぶ学科があり、そこは他と比較して入りやすかったりします。

また工学部も学科によって難易度に開きがあります。

このように京大にはワンチャン狙いの学科があることが1つの違いと言えるでしょう。

入学後の勉強の仕方の違い

学科ごとの募集か、学部以上に大きな括りでの募集かという違いは大学入学後の学び方にも違いが現れます。

東大は入学後2年間は教養学部という幅広く授業を選択して学習するコースに入ることになりますが、京大はいきなり専門課程の勉強を始めます。

そのため余計な勉強は高校までで十分で、専門外の勉強を極力減らしたい人にとっては京大の方が向いていると言えるでしょう。

これが研究者志向の強い京大と公務員や大企業志向の強い東大の違いにつながっているのかもしれません。

京大は東大のライバル大学を作るという目的で設立されましたが、東大はリベラルアーツ中心のアメリカ型であるのに対して、京大は専門分野中心のイギリス型という正反対の仕組みでカリキュラムが作られているのです。

京大は西日本ローカル

他には東大は全国区、京大は西日本中心という違いもあります。

東日本の進学校から京大を目指す人は多くありません。

京大を狙うくらいならもうひと頑張りして東大を目指そうとする人が多く、予備校の京大コースはあまり受講生がいません。

しかし関西を中心に西日本の進学校では東大は厳しそうだから京大を狙おうと考える人が多くいます。

その結果、東大は関東出身者が多いとはいえ全国から学生が集まるのに対して、京大は大阪在住者を中心とした西日本出身者が多く集まるというのが現状です。

灘校生は東大を目指しますが、開成生はあまり京大を目指しません。

まとめ

京大の自由な雰囲気や研究志向にあこがれているなら京大を目指すのがいいと思いますが、特にこだわりがないというのであれば視野が広くなりそうな東大を目指すほうがいいでしょう。

入試直前になって東大から京大に変更することは可能ですが、京大から東大に変更するというのは現実的ではありません。

とりわけ文系は京大の二次試験が地歴1科目であるのに対して東大は2科目ですから、京大から東大への変更は困難です。

もし東大か京大を受験するのであれば、受験科目や実力と要相談です。