勉強するにはお金がかかる
受験勉強にせよ、それ以外の勉強にせよ、勉強にはお金がかかります。
大風呂敷で金を支出する必要はありませんが、ケチり過ぎてもいけません。
公立の小中高を通ってくると、勉学にかかる費用は国が出すものと思ってしまいがちです。
しかし高度な勉強になるほど、自分でお金を出さなければいけません。
小中学校の勉強は普通の大人なら誰でも解答できる程度のものです。
数学も教科書レベルで終わりですし、たいていの問題は1分で回答できるものばかりです。
そのため、塾に行かなくても学校で配布されるドリルをやれば大学に進学できる高校に合格することができます。
ただ高校から大学にかけての勉強は趣が異なります。
教科書は基礎、参考書が応用というすみわけが完成して数十年が経ってしまったため、今更変えるとなる大きな反発が予想され、誰も手を加えようとしません。
そのため参考書や予備校を活用して大学受験に備えなければいけないのです。
少し見方を変えてみましょう。
大学入試で問われる科目のほとんどは高校の授業と被るため、お金を使わなくても高校で用意されたもので対応できて当然と考えてしまいがちです。
しかし国立大学でも体育系のコースや芸術大学では実技試験があります。
そしてそれらは高校の授業では到底対応できません。
体育コースの受験生は部活動や習い事としてそれらに取り組み、高校の授業料以外にも投資しています。
芸術分野ならなおさらで、音楽分野であれば幼いころから習い事をしていないと入学するのは難しいでしょう。
5教科の分野は該当者が多いため一般化されていますが、体育や芸術分野と同じで勉強は本来お金がかかるのです。
少子化と大学進学率上昇が目立ってきた90年代ごろから、受験にお金をかけられるかどうかでいい大学に行けるかどうかの分かれ道になってきたのではないでしょうか。
しかし2000年代に入るとインターネットが普及したことで、ブログなどを通して地方の受験生も参考書の良しあしなどの情報を得られるようになりました。
そして2010年代にはスマホの普及とともにネット授業が広がり始め、安価で予備校レベルの授業を受講できるようになりました。
ネット授業はまだまだ一般的ではありませんが、上手く使いこなせばコストパフォーマンスは抜群で、地方在住者のハンデを小さくすることができます。
予備校や塾、家庭教師のように対面で行う場合は月額1万円では収まりませんが、ネット授業なら数千円です。
これなら所得の低い家庭の子でもお小遣いやアルバイトから払えるはずです。
必要最低限のお金を支出しながら、最大限の効果を発揮できる方法を考えてこの先の人生に繋げていきましょう。