もしも高校生に戻れるなら

アラサー社会人が高校生活と社会人生活を振り返りながら、もし現代の高校生として生きるならという視点で記事を書いています。

いい大学に入れるなら、学費の心配をしてはいけない

目次

大学進学を金銭的理由で諦めてはいけない

大学全入時代を迎えたとはいえ、学費の問題から大学進学を諦める人がいます。

ただ、大学卒業後に高収入が見込めるのであれば大学には進学すべきです。

医学部の場合

卒業後に高収入が見込める典型が医学部です。

勤務の仕方にもよりますが、人手不足である地方に勤務すれば20代で年収1000万円を越えると言われています。

お金が無いけど医師になりたいということであれば、奨学金を借りて、返済が完了するまでは給与が高い地方病院勤務という選択をすれば資金面で心配する必要はありません。

私大医学部を卒業するには6年間で2000万円から4000万円の授業料がかかりますが、年収1000万円をもらいながら同世代のサラリーマンのように年収400万円の生活をすれば、毎年500万円くらいは奨学金を返済できます。

どんなに長くても10年あれば返済できますので、医師として技術を身につける30代前半まで地方の総合病院で勤務し、その後自分のキャリアを考えるという計画なら十分成り立つのです。

文系の場合

文系の場合はどうでしょうか。

大企業や公務員になっても医師ほどの給与は稼げませんが、新卒でも年収350万円から400万円くらいはありますので、大学時代と同じような生活をすれば毎年100万円くらいは奨学金返済に回せます。

国公立の学費は年50万円、私立大学は100万円から150万円ですので、4年間で卒業できれば国公立なら卒業後2年、私立でも長くて30歳までには返済できます。

結婚が少し遅れますが、旧帝大早慶に入れる学力があるなら、長い目で見れば大学に行った方が収入面でメリットは大きいでしょう。

理系の場合

理系の場合だと修士まで6年間大学に通うのが一般的ですが、早慶の場合学費が年200万円弱ほどしますので、卒業までに1000万円ほどかかります。ただ、国公立なら文系と同額で、6年通っても300万円です。

そして地方国公立大でも理系なら企業の推薦枠がありますし、教師や公務員という選択もできますので、収入面で心配のいらない就職が可能です。そのため私大ではなく国公立大学に進学することで、金銭面はクリアできるでしょう。

学力が低い場合

いわゆるFラン大学を卒業しても高収入の企業や役所に勤務することは難しいので、そのような大学に進学するくらいなら高卒で働きながら通信制や夜間大学に進学するのが適当です。

ホワイト企業や役所に就職できれば10代から20代前半にかけては重要な仕事は任されませんので、大学の勉強との両立を申し出れば定時上がりの部署に配属させてもらえる可能性は高いです。

通信制大学には実質国立の放送大学という授業料が安い大学がありますし、私立ではブランド力のある早稲田や慶應もコースを開設しています。

そして何より入試が無いのでFラン大学にしか進学できないような高校生でも入学することができます。

通信制大学の中でも卒業しやすそうなコースに入学すれば、学力が低くても大卒になれ、同じ企業に勤続するにしても給与がアップするのです。

学力の高くない高校に在籍している場合は、こちらの選択肢を検討することになるでしょう。