もしも高校生に戻れるなら

アラサー社会人が高校生活と社会人生活を振り返りながら、もし現代の高校生として生きるならという視点で記事を書いています。

医学部入学はそれほど難しくない

倍率の高さは見せかけ

医学部は倍率が高いために難易度が上がり、一般的には合格が難しいとされています。

しかしよく調べるとそうでもないということがわかります。

ここ数年の新成人は100万人程度ですので、高校3年生は日本中に100万人ほどいるということになります。

そして大学進学率は50%ほどですから、50万人が大学に進学します。

理系の方が圧倒的に少ないですので、15万人から20万人くらいが理系進学希望者ということになりますが、ほとんどは工学部、理学部希望者で中には看護コースの希望者もいます。

そうなると医学部医学科志望者は3万人ほどではないでしょうか。

 

では医学部の定員は何人かというと全国で9000人ほどです。

実倍率としては多くて5倍くらいなのでしょう。

これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、しっかり勉強すれば合格できそうな数字です。

地方国公立大医学部は東大理1より簡単

一般的に地方国公立大医学部は東大理1と同等とされています。

ただ、地方大は大学によって配点が大きく異なるため、単純比較はできません。

共通テストの配点が高いところもあれば、文系科目の配点が高いところもあったり、理科の配点が高いところもあれば2次試験で理科が無いところもあります。

 

例えば、旭川医大秋田大学は2次試験に理科が無く、愛媛大学は2次試験に英語がありませんので、記述式の理科や英語が苦手な人におすすめの大学です。

後期試験になると英語しか課さない大学もあり、記述式の数学、理科が苦手な受験生に可能性が広がりますので、前期試験のように総合力で医学部に合格できない場合のチャンスになるでしょう。

同じく後期試験では面接を課さない大学もありますので、多浪生にもチャンスとなります。

 

医学部は共通テストで高得点を取るというのがセオリーですが、中には旧センター試験で900点満点で750点程度で合格した人もいますので、共通テストの結果次第で出願先を変えれば国公立の医学部に合格することは十分可能です。

そのためまずは出題科目と配点をよく調べましょう。

実態としては旧帝大の医学部が東大理1レベル、地方国公立医学部は旧帝大の工学部と互角です。

旧帝大合格者が2桁いる高校に在籍しているなら、よほどのことが無い限り、まじめに取り組めば現役か1浪で合格できるはずです。

 

医学部は医師になるために行く専門学校のようなところであり、就活のために学歴を付けるという他学部生とは環境が異なります。

行きたい大学ではなく、行ける大学に行くと割り切って大学を探しましょう。

 

ちなみに、テレビでも結構見かける医者芸人のしゅんしゅんクリニックPさんはセンター試験900点満点中750点程度で群馬大学医学部に合格しています。

共通テストがパッとしなくても大崩れしなければ医学部に合格できますので、自分の実力と入試科目をよく考えて出願しましょう。

数学が苦手でも合格できる

医学部進学を希望する場合ほとんどの大学で理系科目が出題されるため、理系でないと無理と考えてしまうかもしれません。

しかし後期試験なら数学は共通テストまでの大学も多く、数Ⅲは不要ですし、私立大学になると数学も選択科目となっていて不要の大学もあります。

国公立大学の前期試験でも2次試験の数学が非常に簡単であったり、推薦入試の場合は不要だったりします。

十分に調べなかったために医学部進学を諦めてしまう人もいると思いますが、それはもったいないです。

よく調べて受験大学を検討してみましょう。

 

数学ができないと大学に入ってから大丈夫か心配な人もいるでしょう。

でも心配無用です。

医学部の授業は法学部以上に暗記中心で数学は使いません。

ほぼすべての授業が化学と生物をより深めたものと考えればいいでしょう。

多くの大学で数学を課しているのは倍率が高く、ふるい落とすために他なりません。

入学後には不要ですので、数学で進路を閉ざさないようにしましょう。