ギリギリ不合格なら予備校より仮面浪人
入試の得点開示をした結果、志望校にほんのわずかに及ばず、滑り止めに合格する人もいるでしょう。
その場合は予備校で浪人するのではなく滑り止め校に在籍しながら仮面浪人することを勧めます。
あと少しということはほとんど合格レベルに達しているということですので、今までと同じような勉強をしながら英単語や数学の解法をもう少し覚えれば合格圏内に入れます。
そのためだけに1年間高校の勉強だけをするのは時間がもったいないです。
むしろ大学の授業を受けることで高校から先の英単語を知ることができて英作文に磨きがかかったり、歴史や政治の授業から世界史の論述力が上がったりします。
さらには大学でどのような勉強をするかを知ったうえで受験勉強できますのでモチベーションを高めることもできます。
この勉強は大学で役立つ、この勉強は受験までと取捨選択しながら勉強できるのです。
そして何より浪人に失敗した場合でも滑り止め校に浪人して入学することを避けることができます。
浪人は志望校に合格するから意味があるわけで、現役でも合格できた滑り止め大学に1年遅れで入学しても人生を1年無駄にしたことにしかなりませんし、自分と同等かそれ以下の学力の1歳年下の学生と同級生にならなければいけません。
Youtubeなどでは浪人して志望校に合格した人が登場しますがそれはごく一部で、大半の受験生は浪人しても志望校には入れません。
現役で東大落ちのマーチ合格で、浪人して東大落ちの早慶合格なら悪くありませんが、高校時代からある程度勉強してきた人は滑り止め校もレベルアップするということは無いのではないでしょうか。
1年無駄にするくらいなら留学したり大学院に行った方が有意義ですので、浪人しても同じ滑り止め校にするなら、現役で合格して仮面浪人しましょう。
仮面浪人しながら本格的な部活動に参加するのは難しいですが、サークルであれば問題ありません。
高校とは異なりサークルの多くは休んでも何も言われません。
そして辞める時も引き止められません。
仮面浪人していることを黙ってサークルに参加すればいいのです。
また、大学の授業期間は4月から8月上旬の春学期と9月末から2月上旬までの秋学期ですので国公立入試前は3週間くらい受験勉強に専念する時間があります。
共通テスト前が大学の授業があって大変ですが、文系であれば学部1年生の授業なんて大したことありませんので問題ないです。
さらに大学の授業は朝から夕方までびっちり詰まっているのは医学部だけで、他はスカスカです。
1日90分×5コマで週25コマ履修できますが、多くて12コマですので半分は空いています。
そして授業は18時までですので、夜は受験勉強の時間があります。
大学の図書館で他大入試の勉強をするのは気が引けますが、大学や下宿近くのアパートを使えば問題ありません。
予備校の夏期講習や直前講習も授業期間と被らない時期なら通えます。