もしも高校生に戻れるなら

アラサー社会人が高校生活と社会人生活を振り返りながら、もし現代の高校生として生きるならという視点で記事を書いています。

受験スケジュール(現役生、高1から勉強する場合)

現役生の受験勉強は高1の時から始めるか、高3になってから始めるかでだいぶ異なりますが、暗記物は短時間で集中的に取り組むという点は同じです。

人それぞれペースは異なりますが、高1スタートと高3スタートで分けて考えていきましょう。

 高1スタートの場合

まず高1の1学期は高校の勉強について理解していくことが必要です。

国語の解答は長めの記述になりますし、数学で答えだけ書けばいい問題は姿を消します。

とりあえず5月の中間テストまでは学校の復習に時間を割いた方がいいでしょう。

さらに部活などで先輩と知り合いになれるなら、先輩から定期テストの過去問をもらえると有利になります。

 

進学校であれば高1の1学期に教科書に加えて参考書も配布されると思いますが、それらも1学期中間テストの結果を踏まえて活用し始めましょう。

英単語帳は使い方を考えなくてもいいので、夏休みまでには最初に配布された1冊を終わらせたいところです。

いずれにせよ英語は文理問わず、偏差値を問わず入試やその後の人生で関わってきますので、高1の時からコツコツやりましょう。

 

数学は教科書を独学できる人は授業を聞かずに自分でどんどん進めましょう。

数学教師も実はそれを期待しています。

人に解説をしてもらわないと理解できない場合は予習はしなくていいので、復習をしっかりしましょう。

高1の夏までに二次関数を扱うと思いますが、高校数学は他分野と二次関数の応用が圧倒的に多いので、ここで躓くとthe endです。

二次関数を理解できなかった場合は夏休みで取り戻しましょう。

 

理科と地歴公民は高3になってから詰め込んでいきますが、化学基礎の分野がおろそかだと理系の化学は理解できませんので、化学だけは復習をしっかりやりましょう。

他は定期テスト対策だけで大丈夫です。

 

古文、漢文は文法と語彙力が全てで、一気に詰め込めば1か月で入試レベルに到達することも可能ですが、独特の世界観など物語の背景を知らないと理解力が上がりません。

そのため高1段階で完成まで持っていくのは難しいと思いますが、高1の冬休み以降でタイミングを見て1か月集中的に取り組むといいのでしょう。

 

現代文ははっきり言ってゲームです。

本文に書いてあるか、傍線部周辺をいかにコンパクトにまとめるかなどテクニックが全てです。

このテクニックは1か月、呑み込みがいいと2週間でマスターできますが、評論の場合は本文のテーマについて予備知識が無いと読解に時間がかかってしまいます。

普段から時事問題に目が向いている人は高1でも評論問題を難なく読み込めますが、普通の高校生には難しいでしょう。

評論のテーマがわかるようになってきたら1か月集中的に取り組みましょう。

 

国語は上で述べた通り1か月程度で完成し、基礎と応用という区別はありませんので、高1で完成したらその解き方を入試まで忘れないようにキープするだけです。

 

高2になったら文系は私大専願にするか、国公立も受けるかを検討します。

理科の基礎科目は大して覚えることが無いので学校で履修していない科目から選択することも考えれば対応可能ですが、数学はできるできないがはっきりしてきますので、見込みがないなら私大専願に切り替え、英語に集中して早慶を狙いましょう。

 

国公立併願の場合は引き続き文理問わず、数学と英語に時間を割きます。

英文法は高1で終わっている人も多いと思いますので、あとは単語力が全てです。

単語帳を2冊目、3冊目と進めていき、語彙力を増やしましょう。

 

数学も文系は高2の2学期には終わると思いますので、

入試問題独特の複数分野融合型の問題に慣れていきましょう。

文系の場合、整数問題、数列、場合の数あたりが狙われますので、穴を小さくしていきましょう。

 

理系の場合は理科で不得意科目が出てきた場合は高2のうちから対処します。

高3になってからでは数3と理科2科目でしんどくなりますので、数学と理科のラストスパートができる状態を事前に整える必要があります。

また物理は数学に近い勉強の仕方が求められますので、高2のうちから最低でも教科書レベルを固めましょう。

 

高3に入ったら理系は理科、文系は地歴公民に割く時間を増やします。

理系の場合は数3も同時並行で進めなければいけませんので、英語を高2までにある程度ものにできていないとしんどくなります。

文系の場合、ほとんどの大学で共通テストまでの地歴公民が2科目ですので、高2の時より数学と英語の割合を少し減らす程度で大丈夫です。

ただし、東大は二次試験で地歴2科目を論述式で回答しますので、よほど記憶力がいい人を除いて高3になったら地歴に時間を割かないと厳しくなります。

特に世界史は理系の物理のようなイメージで多めに時間を割いていいでしょう。

 

高3の2学期に入ったら、理系は理科、文系は地歴公民に1番時間を割くようにし、数学と英語は感覚が鈍らないようにする程度にとどめます。

また、国語に手を付けていなかった場合は秋までに片づけておきましょう。

 

12月になったら理系の地歴公民、文系の理科を始めます。

共通テストの配点が高い大学を狙う場合はもう少し早めに始めてもいいと思いますが、東大などそうでない場合は80点狙いで十分でしょう。

 

理系の場合はここで踏ん張れれば国公立大を受験できますので、とりあえず共通テストまで頑張りましょう。

文系で私大専願の場合は志望大学、学部の過去問をよく研究しましょう。

私大文系の入試問題は国公立や共通テストと比較すると質が悪く、基礎学力があるからといって初見で正解にたどり着けるとは限りません。

しっかりと対策しましょう。

 

共通テスト後は二次試験や併願大の対策を始めますが、共通テストに集中しすぎると気持ちの切り替えができず、集中力を欠きますので、むしろ共通テストは少し余力を残すくらいの勉強がいいでしょう。

二次試験までの1か月で英語は大きく伸びることはありませんので、暗記物と数学の苦手分野を中心に仕上げていきましょう。

 

以上が高1からの流れになります。

次回は高3で一気に追い込む場合について考えていきます。