もしも高校生に戻れるなら

アラサー社会人が高校生活と社会人生活を振り返りながら、もし現代の高校生として生きるならという視点で記事を書いています。

安定した生活を求めるなら司法試験より行政書士

文系の資格で最高峰に君臨するのは誰もが知っているように弁護士資格、つまり司法試験合格です。

この資格があれば弁護士だけでなく、文系の重要な資格である公認会計士や税理士業務を行えるため、仕事の幅が広がります。

法律関係の仕事だけでなく、税務関係の仕事も行えるため、その気になれば確定申告業務も請け負えます。

 

しかし、現実には弁護士のほとんどは弁護士の仕事しかしていません。

弁護士になるためには法科大学院に行くにしろ、独学や予備校に通うにしろ、膨大な時間と費用がかかります。

今まで費やした時間とコストを考えれば、弁護士の下位に位置づけられる仕事なんてしたくないのかもしれません。

 

ただ日本では弁護士を気軽に利用する文化になっていないため、弁護士増加に対して弁護士依頼件数は増加せず、収入の低い弁護士が発生しています。

やる気や意欲があって弁護士業界で成り上がっていく自信があるか、収入には目をつぶって弱者のために働くという覚悟があるなら弁護士になるのもいいでしょう。

しかし、とりあえず手に職をつける感覚で弁護士になることを考えているなら行政書士の方がいいかもしれません。

 

資格取得までのハードルが低く、収入が高くはないが低くもないため、仕事に対して意識が高くない人に向いているでしょう。

行政書士は主に役所に提出する書類の作成を代行したり、助言したりできます。

最近であれば定額給付金の提出資料作成などがありますし、普段であれば工事にあたっての道路使用許可の取得代行などがあります。

 

一見難しそうに聞こえますが、書き方はホームページにも掲載されているため、頻繁に依頼のあるテーマであれば誰でもできるような作業です。

このような作業であっても報酬を得て代行するには行政書士の資格が必要です。

 

司法試験に合格するには2000時間、3000時間の学習が必要です。

覚えの悪い人はさらに学習時間が必要です。

しかし行政書士であれば呑み込みのいい人であれば100時間もかかりません。

古本屋に置いてあるテキストを何冊か読み込めば終わりです。

100点を目指す試験ではありませんので、抜けがあっても問題ありません。

 

行政書士専業で年収1000万円を目指すのであれば、資格取得後も日々勉強と経験を積み重ねていく必要がありますが、本業の合間や学生がバイト代わりに行うのであれば試験に合格したらOKです。

新型コロナで業績が悪化したため、大企業であっても希望者には勤務日数を減らして兼業を認めるように変化してきています。

採用間もない若い社員であれば給与が低いでしょうし、中堅なら家族を養うためにお金が必要です。

そんな時に仕事を辞めずに生かせる資格として行政書士は非常に有効でしょう。

 

大学生であってもレジ打ちなどの立ち仕事を長時間行うと疲労がたまり学業に影響します。

また大学院進学を考えている場合、いい年して収入ゼロというのも気が引けますので、学生がバイト代わりに行うというのも有益です。

仕事はクラウドソーシングサイトやツイッターで募れば依頼者がいるはずです。

専業は難しくても、仕事や学業の合間に稼げる行政書士は隠れた魅力的資格と言えるでしょう。