もしも高校生に戻れるなら

アラサー社会人が高校生活と社会人生活を振り返りながら、もし現代の高校生として生きるならという視点で記事を書いています。

浪人生の予備校選び

最近では現役志向が強いですが、希望大学や医学部進学を目指して浪人する人は一定数います。

そして自宅で勉強する「宅浪」の人も中にはいますが、基本的には予備校に通うことになります。

よほど精神的に強い人を除いて宅浪ではサボったり、リズムがつかめませんので、予備校に通うのが適切です。

目次

大手予備校

大手予備校のメリットは授業料が安いことと大外れしないことです。

多くの浪人生が通っていることからわかるように、授業料は年100万円ほどで予備校としては安い方です。

その代わり大教室での一方通行の授業ですので、集中して授業を聞かないと身につきません。

また、5教科すべての授業が用意されているので安心感はありますが、授業数も多く、自習時間は少ないです。

だいたい3時過ぎまで、日によっては6時ごろまで授業が入っています。

そのため自分にとって不要と思える授業は容赦なく切って、自習時間を確保する必要があります。

授業期間は4-6月と9-11月で、それ以外は夏季、冬季、直前講習です。

夏期講習は苦手を補い、冬季・直前講習は数を絞って受講しましょう。

また、授業期間が短いので地歴公民と理科は全範囲をカバーできません。

基本は自学、授業でカバーされたらラッキー、されない範囲を授業で受けたいなら夏期講習という感じです。

 

大手予備校には駿台、河合、代ゼミがあります。

駿台は一番の老舗ですが、座席が指定制、しかも2人掛けで居心地はよくありません。

反対に代ゼミは自由席で、出席率の下がり方が駿台より早いので、隣は空席という状況を簡単に得られます。

駿台のテキストは書き込みしにくいレイアウトなので、国語や数学も別のノートに書く必要がありますが、代ゼミの場合はテキストに直接書き込めます。

駿台の授業時間は1コマ50分で、河合と代ゼミは90分です。

前年の模試の成績で特待生になりやすいのは代ゼミですので、進学校の生徒で浪人も覚悟の人は高3の時に代ゼミの模試を1つ以上受けて、特待生を取れるように努力しましょう。

難関大合格者が多いのは駿台ですが、自分で集中できるなら河合や代ゼミでも問題ないでしょう。

中小、医学部専門予備校

大手とは異なり、人数が少ないのが特徴です。

1クラスの人数も10人から20人程度なので教室の空気としてサボる雰囲気ではないでしょう。

ただ、有名進学校出身者も少ないため、情報収集といった点ではメリットはありません。

私大や私大医学部しか受けないというように、難易度の高くない大学に限定している人や弱点が多い人が行くべきでしょう。

生徒数が少ないため授業料は高めです。

とりわけ医学部専門予備校は非常に高く、年400万円というのもザラです。

 

でもよく考えてみてください。

医学部でも普通の理系でも受験科目は一緒ですし、国公立では工学部と医学部は問題が共通のところも多いです。

勉強の仕方がわかっているなら医学部専門予備校は行く必要が無いと思われます。

3月の勉強が肝心

受験が終わって3月は一息ついている人が多いのではないでしょうか。

しかし予備校に入るとクラス分けテストが行われます。

そして下のクラスに入ってしまうと授業や周囲のレベルが下がり、合格の可能性も下がります。受験が終わった3月こそしっかり勉強し、一息つくのは4月にしましょう。

また自分で予備校のコースを選べるのであれば必ず上のコースにしましょう。

私大専願でも国公立コースに入ることによってレベルを上げることができます。

文系にしろ理系にしろ医学部にしろ、私大専願コースの合格実績は低いのが実情です。

パンフレットに掲載されている私大合格者の大半は、国公立に不合格だった人という現実を頭に入れておきましょう。

教科書の勉強はオンライン予備校を使う

対面式の予備校では入試を意識した授業を行います。

そのため教科書レベルの授業は理系の地歴公民と文系の理科だけです。

古文の文法や漢文の句法、数学の公式、英語の文法などをわざわざ大手予備校で教えるようなことはありません。

もし教科書レベルでつまずいているのであれば、その科目はオンライン予備校を使いましょう。

オンライン予備校でも入試レベルの授業が一般的ですが、高1、高2レベルの授業も開講されています。

対面式予備校で高校クラスに入ることはできませんし、そもそも恥ずかしくて耐えられないでしょうから、必要な人はオンライン予備校で高校レベルの学習をしましょう。