予備校の寮に入るべきか
目次
浪人するなら寮よりアパート
東京、名古屋、大阪近郊に住んでいれば通える範囲に予備校があるため寮に入る必要はありません。
地方出身だと都市部の予備校に通うために入寮を検討することになりますが、寮よりもアパートをおすすめします。
例えば高校野球の強豪校であれば、入寮者の目標はほぼ全員が甲子園でしょう。
そのため入寮すれば同じ目標に向かって高い熱量で日々の生活に向き合うことができます。
しかし予備校の寮は違います。
東大や医学部にあと少しのところで届かなかった人もいれば、高校時代にまったく勉強せずに遊び惚けていた人もいますし、高校や親の目から解放されて寮で遊んでしまう人もいます。
そのため寮の環境はストイックとは言えず、むしろ隣の部屋から音楽が聞こえてきて勉強に集中できないなどストレスを抱えるのリスクがあります。
それならアパートで1人暮らししたほうが集中でき、しかも安上がりです。
予備校の寮は1日2回、週6回の食事付きで月9万円くらいが相場ですが、アパートだと同じような場所で月6万円~7万円くらいです。
食事も寮よりアパートの方が自由
1人暮らしだと食事の心配があるかもしれません。
しかし地方とは異なり、都会はどこの駅前にもスーパーや飲食店があり、食事に困ることはありません。
朝食でさえハンバーガーショップや牛丼チェーン店が開いているため、1年間一切料理をしなくても生活できます。
コンビニの野菜サラダやサプリメントも活用すれば栄養面でも大きく偏ることはありません。
食事の時間が決められている寮よりもむしろストレスは少ないでしょう。
寮は1日中時間の管理をされる
寮に入れば規則正しくなるから、朝起きてきちんと通学できると考える人もいるでしょう。
しかし寮の時間拘束は朝食だけではありません。
夕食も時間が決まっているため、予備校の自習室で勉強していても夕食に間に合うように帰らなければいけません。
夜遅くなる前に勉強をいったん切り上げないといけないのです。
さらに入浴時間も拘束されます。12時まで勉強してから入浴するといったことができないのです。
それも人によってはストレスになります。
18歳の若者に22時までに風呂に入れというのはなかなか酷です。
1人でのんびり入浴したい人もアパート派でしょう。
さらに寮は借り上げ料を抑えるために予備校まで30分から1時間かかるところに位置していることがほとんどです。
満員電車も疲れますので、それも寮のマイナスポイントです。
首都圏の満員電車は呼吸ができないほどぎゅうぎゅう詰めです。
座れないどころではありません。
アパートの場所に注意
1人暮らしをする際はアパートの場所選びが大切です。
高校とは異なり、予備校は必ず出席しなければいけないものではないため、駅から遠いと雨の日にサボりたくなってしまいます。
そのため駅に近い場所か予備校まで歩いて行けるところが適当です。
予備校のすぐ近くにしてしまうと予備校の友達が集まって勉強できないということが考えられますので、徒歩圏内にする場合は予備校の最寄り駅とは反対側に10分くらい離れたところがいいでしょう。
ただ、予備校は都会の中でも都会に位置しているため、予備校の近くは基本的に家賃が高めです。
定期券代と家賃の比較をし、家計と相談しながらアパートの場所を決めましょう。
東京の場合ですが駿台御茶ノ水校に通うなら錦糸町、河合塾本郷校なら王子、代ゼミ代々木校なら経堂あたりにアパートを借りると家賃を抑えめにしながら、電車に乗っている時間も短くできます。
Homesやsuumoなどのアパート検索サイトを活用しながら検討してみてください。
アパートの家具
アパートを借りる際は必ず椅子と机を購入しましょう。
こたつでは正座かあぐらになるため集中力が長続きしません。
安いものでいいので椅子に座って勉強できる環境を作ることが大切です。
今はyoutubeにも良質の講義がアップされているためインターネットは必須ですが、スマホで十分という人にはパソコンは不要でしょう。
その代わりスマホは使い放題にして、いつでもyoutubeなどの講義を見られるようにしたほうがいいでしょう。
言わずもがなですが、テレビがあると見てしまいますので、浪人中はテレビを持ち込んではいけません。
ただし、まだオンライン授業が続くということであればスマホやパソコンとテレビ画面をリンクさせ、テレビでオンライン授業を見られるようにすると肩や首の負担が少なくなります。
そのため、テレビを持ち込んで地上波やBSのアンテナケーブルを接続せず、もっぱらモニター代わりに使うのがよいでしょう。
必要な家財道具をまとめると
・机、いす
・布団
・本棚
・衣類ケース
・冷蔵庫
・電子レンジ
・洗濯機
といったところでしょうか。
都心のアパートはワンルーム6畳が一般的で、なかなか狭いです。
ベッドを高さのあるものにして、ベッドの下に机や衣類ケースをおけるようにすると広く使えます。