もしも高校生に戻れるなら

アラサー社会人が高校生活と社会人生活を振り返りながら、もし現代の高校生として生きるならという視点で記事を書いています。

受験スケジュール(浪人生)

浪人生の場合、高校時代にきちんと勉強していたかどうかで学習プランが異なります。

ゼロから勉強する場合

高校時代に勉強をおろそかにしていて、基礎があやふやな場合は現役生のような組み立てをすることになります。

ゼロから医学部や東大を目指す場合は2年計画の人もいますが、基本的に1年というよりも4月から2月までの10ケ月計画ですので、現役生の2倍速、3倍速で計画を実行しなければなりません。

自習の重要性

自習時間の確保が重要になりますが、予備校に通うと授業の時間が長くなりますので、授業は講師に説明してもらった方がわかりやすくなるものに限って受講することにして、その他の授業は切って自習しましょう。

この科目は授業で聞きたいけれど講師の説明がわかりづらい場合も切るべきです。

そのため自分の得意不得意という科目ベースだけでなく、講師の質や相性でも切る切らないを取捨選択することになります。

時期ごとの勉強プラン

この時期はこの科目しかやらないというような極端な勉強法はよくありませんが、重点科目は時期によって変えるべきです。

国公立型であれば4月は国語に傾注すべきです。

国語はコツさえつかめばやることは多くありませんし、むしろコツをつかむことが重要です。

1か月あればマスターできますので直前期でもいいのですが、直前期は暗記ものに時間を割くために4月に行い、ゴールデンウィーク以降は模試や入試前に軽くフォームを見直すような形で対応します。

 

5月から夏休みにかけては数学と英語を固めます。

この時期に志望校の過去問などに取り組んで穴がないようにしていきます。

二次試験レベルに達していないのであれば共通テストやセンター試験の過去問で基礎固めをするのもいいでしょう。

 

2学期が始まるまでに英数をある程度ものにできないと2学期以降地歴や理科に時間を割けなくなるので、夏の模試までに国数英は現役合格者の高3夏レベルまで上げていきましょう。

なお、夏までは文系の地歴公民、理系の理科は授業とその復習、模試前の教科書読み直し程度にとどめておき、英数を徹底して行いましょう。

 

秋以降は文系の地歴公民、理系の理科で二次試験に使う科目を重点的に取り組みます。

数学や英語と異なり、身につけばすぐに点になりますので模試で点が伸びなければ焦りを感じて追い込むように取り組みましょう。

 

12月以降は予備校のレギュラーシーズンの授業はなくなり、冬期講習に入りますので、それまでに二次試験対策は国社数理英ともに一通り完了し、12月からは共通テスト対策に移っていきます。

このときの注意点としては共通テスト対策をやり過ぎると共通テスト後に燃え尽き症候群になってしまうので、二次試験の点数配分の高い大学を受験する場合は共通テスト対策をほどほどにすることです。

現代文はしっかり対策しないと大きく失点する可能性がありますが、英語と理科、地歴公民は二次試験対策ができていれば共通テストで大きく崩れることはありませんので、共通テスト対策は国語メインで次に数学、時々その他といった感じでいいでしょう。

注意点として文系の理科と理系の地歴公民は12月から一気に仕上げますが、ここで頑張らないと大崩れしますので気を引き締めて取り組みましょう。

 

二次試験対策は人によって対策が大きく異なりますが、国語はある程度形になっていれば受験者の多くが似たような得点になりますし、英語は英作文以外短期間で伸びるものではないので、理科と地歴公民、数学の整数問題といった知っているかどうかが鍵を握る分野を重点的に取り組みましょう。

現役時代に一通り完成していた場合

現役時代に一通り受験勉強をした場合は苦手科目の克服を最重要ポイントとして臨みます。

2学期以降は前述の高校時代に勉強していなかった浪人生と同様に地歴公民と理科といった暗記物中心に学習しますので、夏の終わりまでに苦手科目を克服するか、苦手科目をそれなりにして得意科目を伸ばすかします。

ただ、得意科目であっても最大で満点にしかなりませんので、得点を伸ばすという観点で考えれば苦手科目克服の方が合理的です。

どうしても克服できない場合を除いてまずは苦手科目を夏までに何とかしましょう。

 

秋以降は基本的に二次試験科目の暗記物を重点的に取り組みますが、それらの科目に現役時代の貯金があり、かつ数学か英語の伸びが足らない場合は後者にいくらか時間配分して取り組んでもいいでしょう。

 

共通テスト対策は現役時代や勉強をサボっていた浪人生と同じです。

英語と数学以外は短期記憶やテクニックで勝負しますので、12月以降は1日10時間といった少々大変な勉強量を課して乗り切りましょう。

ただし共通テスト後に燃え尽き症候群にならないように注意してください。

 

二次試験対策は暗記物中心ですが、暗記物は既に形になっていて苦手科目がある場合は後者に労力を割くことも選択肢です。

数学と英語は今更大きくは伸びませんが、足を引っ張っても困りますので、どの科目ならどのくらい伸びそうかよく考えて取り組みましょう。