もしも高校生に戻れるなら

アラサー社会人が高校生活と社会人生活を振り返りながら、もし現代の高校生として生きるならという視点で記事を書いています。

日本は時代遅れ、留学を考えるべき(学位留学編)

以前交換留学について紹介しましたが、今度は学位留学について紹介します。

学位留学は学部と大学院、渡航先によってカラーが大きく異なります。

学部

世界的に学部は母国の大学で母国語で学び、大学院から英語で学ぶ人もいるというのが一般的な流れになっています。

そのため、学部から学位留学するというのは英語または現地語能力が相当高くないと厳しいです。

開成や灘から直接海外の大学に挑戦する子もいるようですが、極めて難しいと言えるでしょう。

 

なお日本の学部入試はペーパーテストの一発勝負ですが、イギリスやアメリカに進学する場合は高校の評定が重要視されます。

アメリカに至っては高校時代の課外活動も評価対象です。

そのため東大を狙って予備校通いしていた子がアメリカに学部留学するというのは厳しいでしょう。

 

なおアメリカはリベラルアーツ教育のため、学部では専門分野に深入りせず、幅広く学びます。

一方イギリスではむしろ高校のうちから専門分野の導入編をかじり始め、学部では専門を深めていきます。

また、イギリスの学部は3年制です。

大学院

大学院からは各国の大学で英語による履修ができるようになります。

そして留学生も多くなるため、英語のハードルも下がります。

授業が理解できる程度の英語ができれば留学可能と考えていいでしょう。

ただし英語圏の大学は必要な英語スコアが高くなります。

 

アメリカの場合は修士課程で研究はあまり行わず、専門分野の授業を履修する場合が多いようです。

日本でいうと理系の学部3年生のような形です。

一方イギリスでは学部よりもさらに専門分野を深化させますが、授業中心の1年コースと研究中心の2年コースがあります。

博士課程進学を検討しているなら2年コースですが、就職のための学歴目的であれば1年コースで十分でしょう。

 

博士課程になると研究室の仕事をしながら自分の学位論文を執筆するため、お金の心配は少ないようです。

ただ学位審査が厳しく、学位が取れないこともよくある話ですので、自分の研究力と相談になります。

日本のように誰でも進学できるような場所ではありません。

金銭面

学費は英語圏だと学生の足元を見ているため高額で、年200万円くらいが相場のようです。

一方ドイツやフランスのような大陸ヨーロッパの国々は教育が国力につながるという観点から授業料は安めです。

お金の心配をするならイギリスを除くヨーロッパがいいでしょう。

国を選べば、東京で学生生活を送るより安く生活できます。