もしも高校生に戻れるなら

アラサー社会人が高校生活と社会人生活を振り返りながら、もし現代の高校生として生きるならという視点で記事を書いています。

親の考えは古い② ~そもそも勤め人になりたいのか~

いい大学に入っていい会社や公務員になっても結局雇われ人であることに変わりありません。

これは自分のペースで仕事を決められないことを意味します。

会社であれば繁忙期があり、新しいプロジェクトを立ち上げれば長期間残業地獄になることもあります。

そして経営を縮小することになったら余剰人員はリストラされることもあります。

 

公務員は国であれ、地方であれ、政治家である長や議員に振り回され、新たな仕事を人員増しないまま押し付けられるため、担当部署に当たったときは残業地獄になります。

公務員はホワイトというのは真っ赤な嘘で、残業や土日出勤も多く、災害発生時はひと段落するまで何日も役所に缶詰めです。

ホワイトな部署もありますが、そのような部署に当たることのほうが少ないでしょう。

給与も不景気の時の削減幅が小さい一方で好景気の時もあまりアップせず、仕事を頑張って給与アップということもほとんどないため、モチベーションの維持が難しい職業と言えるでしょう。

生き生きしている公務員の大半は給与ではなくやりがいが理由です。

そのためやりがいを感じられないと雇用形態は終身雇用でも、仕事に向かう姿勢はアルバイトのようになってしまいます。

 

医師や弁護士の場合、余人をもって代えがたい特殊な技術を持ち合わせていれば年収数千万円になりますが、たいていの人は過酷労働と引き換えの年収1000万円ほどで頭打ちです。

同じ科の医師の大半は同じ診察や治療しかしませんし、弁護士の場合も同様ですので、同業者との差異を付けられず、給与は同じ程度の収れんしていきます。

そのため、これらの業種は給与は高いですが会社員より不健康な生活を余儀なくされるかもしれません。

 

このようにいい大学を卒業した多くの人がたどり着く就職先はあまり肉体的、精神的に健康的なものではありません。

自分で仕事をコントロールできる個人事業主にならなければ、自由な時間は手に入らないのです。

医師なら競争が激しくない診療科で開業医になるという選択肢もありますが、それは興味のない診療科かもしれません。

弁護士で開業しようとなると結局裁判資料作成などの事務仕事に時間が取られるため、部下の弁護士を雇えるようなかなりの実力者でないと時間に追われる生活から抜け出せません。

 

大卒者で自分のペースでコントロールできる仕事はクラウドソーシングが一般的になってきています。

クラウドソーシングとはインターネット上で仕事の依頼を見つけ、一定期間で完成させて納品するという仕事の形です。

何かスキルを持っていて対価の高い業務を見つけられれば、労働日数を少なくしてもサラリーマンと同じくらいの給与を得られます。

そして現代ではプログラミングがその代表格と言えるでしょう。

 

プログラミングと聞くと取っ付きにくいイメージがあるかもしれませんが、文系出身者でも独学で学んで年収1000万に近い成果を得ている人もいますし、何より小学校の必修科目になったくらいですから高度なものでなければ誰でもできるものです。

そして高度でなくてもある程度の収入が見込めてしまうのです。

 

日々飲食店やその他の小さなお店が事業を始めますが、たいていのお店はホームページを持っています。

しかしオーナーのITスキルが高いケースは多くありません。

その場合にプログラミングができる人にホームページ作成を依頼するのです。

個人経営のお店の場合はホームページ制作会社に何十万円も払って立派なホームページを作るということは、初期投資の観点からあまり現実的ではありません。

しかし顧客を呼び込めるようなそれなりにきれいなホームページを作る必要はあります。

その際にクラウドワークのサイトを通じて個人で活動しているプログラマーに仕事を依頼するのです。

 

個人事業主プログラマーに依頼するような内容は2,3日で完成させられるようなものですが、それでも10万円くらいは対価を得ることができます。

1日で完成させられるようなものでも5万円は得られるでしょう。

3日で10万円稼げるとして、21日働けば70万円になり、普通のサラリーマンよりはるかに稼げてしまいます。

あるいは毎月15日働き、15日休みでも50万円稼ぐことができ、やはりサラリーマンより稼げます。

難関大出身者の一般的なレールに乗るよりも健康的で裕福な生活ができるのです。

 

単純に労働者を目指すのではなく、健康的に稼げるスキルを身につけて自分の時間を確保するという生き方も選択肢として入ってくれば、第1志望の大学に不合格でもショックは小さいですし、高校時代に科目を絞って中堅私立大に進学するという効率的な受験勉強をすることもできます。

そして大学卒業を待たずにそれなりのプログラミングスキルを身に着ければ、アルバイトをせずに新卒サラリーマン程度の収入を手にすることができ、お金に余裕のある大学生活を送ることさえ可能になるのです。

 

プログラミングは一例ですが、何かスキルを身につけて家にいながら仕事ができるようになると、社会人になってから満員電車に揺られることも無く、大学時代には薄給でアルバイトする必要もなくなります。

将来の生活が楽になりますので、今から何かスキルを身につけるということを検討するといいでしょう。